2004年7月29日(木)
夏バテ
体調が悪い、夏バテじゃないかと。
冷たいものばかり食べたり、飲んだりしている。こんなことしててはいけませんと思うけど、まあ何も食べないよりはいいかなと。
冬。
寒くて大嫌いだった。つい数年前までは一度も「嗚呼、冬が懐かしい」などと思うことはなかった。もちろん冬の朝「寒いけど冬もいいじゃん」なんて思ったこともなかった。「おかしい。冬生まれなのに」と思ったりしながらもとにかく冬が大嫌いだった。
最近、押しつぶされそうな暑さにうんざりしている。今まではどんなに暑くても「あちー(嬉しいー)」としか思わなかったのに、何だか最近は耳が痛くなるほど寒い朝の、透き通った高い空が懐かしい。
今でも夏は好き。暑くて、パワフルで、大笑いしたくなるようなこの無駄な明るい空気が好き。ひまわりと花火と青い海の水を連想させる原色の夏が好き。
きっと冬のよさに気づかなかったんだなあ。
あんなに透き通った空気は冬にしかないし、ずっしり重い美しい夜空の色はやっぱり冬にしかなくて。肌ざわりのいいマフラーの乾いた匂いとか、お気に入りのブーツの皮の匂いとか。
全部の季節をもっとちゃんと味わうのだ。例え80歳まで生きるとしてもサクラを拝めるのも、夏の花火も、夏バテもあと数十回。
くそー。だるい。
とりあえず電気を消してベランダに出よう。
・・「書を捨てよ町へ出よう」のパクリみたい 笑