2005年8月4日(木) -原色の花と太陽と

半年くらい前から蜷川実花のサイトから
壁紙をダウンロードして使っている。


その前までは、気に入った写真とかイラストを
「 すごい飽きちゃったと思うまで延々と使う方式 」
だったんだけど、この壁紙にはカレンダーもついているから
毎月ちゃんと変えている。


今までダウンロードした全ての壁紙が好きだった。
どの写真もすごく原色が強いのに飽きない。不思議。


会社の机に乗っているPCの壁紙を毎月模様替え。
それだけでちょっと気分が変わる。


原色の花と一緒に真夏の太陽を楽しむよ。


日傘を差したり
道端の木陰に隠れたり
洗濯はせいくんに干させたりして


シミに最善の注意を払いながら
・・てことになるけど。(なにか?)

2005年8月8日(月) -届く場所

音楽を詩のように楽しむ傾向にあるので
音だけの音楽をあまり好まなかった。
だから洋楽はほとんど聴かないし
(中途半端にしかわからないから 笑)
何を言ってるかよくわからない音楽もあまり好きではない。


でもたぶん「音」は「言葉」で表現できない何かを
すごく簡単に表現してしまうんだと思う。


その音楽を聴いただけで踊り出したくなったり
なぜか涙があふれてきたり
「音」は心の中のすごく小さな
スイッチをとても簡単に入れてしまう。


ピチカート・ファイヴの「コーダ」という曲。
33秒のすごく短い曲だけど、
いつもひどく切ない気持ちになる。


「音」は「言葉」とは違う場所に届けられる。
たぶんすごく深くて小さい隙間に届けられるんだと思う。
考える間もなく、あっという間に。

2005年8月14日(日) -戦争に反対する唯一の手段は。

戦争に反対する唯一の手段は


各自の生活を美しくして


それに執着することである。


これは吉田健一さんという人の言葉。
私はこの人を知っていたわけではないんだけど
ピチカート・ファイヴのCDで知って
「なるほどすごい仮説だな」って。


自分の周りにある自分の生活を
極力美しく、丁寧に過ごすことに
心と頭をきちんと使って毎日を生きれば
それはとても静かではあるけれど
反戦運動になるのかもしれない・・と思って。


明日は終戦記念日。
毎年この頃に放送される戦争や
原爆に関する番組をなるべく見るようにしている。
子供の頃に見て「怖い」と思ったあの記憶が
どんどん薄れていっていることに気づく。
大人になったからなのか、
忘れてしまっているからなのか。


もう60年。
原爆を落とされた経験のある国は
世界中で日本だけ。
絶対に忘れてはいけない。

2005年8月16日(火) -地震

今日大きい地震があった。
会社にいたんだけどすごい怖かった。


家でせいくんがいるときに
地震が起きてもあんまり怖いと思わない。
いや、すごい怖いんだけど心のどこかで
「でもたぶん大丈夫」って思う。


地震が起こるたびに私が
「だー、地震だ。うわー」とどんなにビビっていても
せいくんはいつも「Uはビビリだなぁ」
とか言いながらおもしろそうに私を見ている。


くやしいし、腹立たしいんだけど
地震が起ったとき、
せいくんにヘラヘラ笑われると
「大丈夫だ」っていう気がするのかもしれない。


何かうまく書けないんだけど。
しかもちょっと不本意な感じなんだけど。

2005年8月21日(日) -ずっしり重い贈り物

20年近く前、よく遊びに行く友達の家には
ちょっぴり変わったお父さんがいた。


あの頃の私が時を越えて今ここにいたら
私は間違いなくギャル系の洋服を着て
夜の街を歩いていたんだろうなあと思う。
まあ要するに遊びに行っていた20年前の私は
そういう感じの子だったってこと。
真面目からは程遠く、タバコを愛して止まない高校生。


まあ、彼は変わっていたので
私の服装、態度、行動には特に関心を示さず
「神様はいると思うか?」と聞いてみたり
「よし。じゃあちょっと飲みながら(お酒を)話すか」
とか言っちゃうような人で
あの頃の私は「大人なんて全部Bull shitだ」
と思っていたのに彼とは話してもいいと思っていて
しかも話しをするのは不思議と楽しかった。


彼は大学で使うような堅めの本を扱った
出版社の社長だったんだけど
ある日、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」という
ずっしりと重い子供向けの大きな本を
「Uちゃんにあげるから読みなさい」って言って渡してくれた。


もらったときは「なんだこりゃ?」と思っただけで
大して興味もなくパラパラめくる程度だったのに
気づいたらその本のページをどんどんめくっていた。
「どうなるんだろう、どうなるんだろう」と
ものすごいスピードで。苦しくなるようなスピードで。
読み終わって何だかとても暖かい気持ちになって
部屋でその本をぎゅーってしたことを覚えている。


若いころ、本当に前が見えなくて
楽しそうに笑う同じ年の女の子達がわからなくて
きっと戸惑っていた私。


その私に何を言うわけでもなく
説教したり、叱ったり、なぐさめたりするわけでもなく
あの「はてしない物語」を渡してくれた彼は
本当に素敵な大人だったなあとさっきふと思い出した。


素敵な大人になりたい、私も。


はてしない物語
はてしない物語



この本は安くない。
でも文庫じゃなくてぜひこれを手にとってもらいたい。
素晴らしいワイン色のクロス装丁。
ストーリーごとに色分けされてるし
各ページに飾りも印刷されてる。
このずっしり感がストーリーと合っている。
この本を文庫で読んでは何だかもったいない。


2005年8月27日(土) -響きあう

本当の気持ちを一生懸命語られると
反射神経に近い感覚で
私も正直に何かを語り始めるのだ、と思う。


私だってあの人にもこの人にも
この世の全ての人に正直なわけじゃない。
相手が本気で話しているのがわかるから
正直に伝えようと一生懸命なのがわかるから
私も飾らず、気負わず話ができる。


一生懸命自分と向き合おうとしている人たちと
ぜひとも響きあいたいのだ。
ちゃんとした会話をしたいんだよ。
上っ面の会話なんかつまらない。

2005年8月31日(水) -読書の秋到来

村上春樹氏の本。9月中旬発売。
さっきアマゾンで予約した。


なんかドキドキする。



東京奇譚集
東京奇譚集

Akiary v.0.51