2005年9月4日(日) -全然違うだろ

会社の人のお見舞いに行く。


4人で行くんだけど、その話しをしたら
「私も入れてー」という人たちが出たきた。
最初は「そんな大人数で行けないよ」と思ってたんだけど
「別の日に数人で行けばいいじゃん」と思ってたんだけど
どうやらそういう意味ではなく


「私もお金出させて(こうは言ってないけど)」


・・という意味だったらしい。
なんだそりゃ。お香典じゃあるまいし。
お通夜にも告別式も行かないくせに
お香典だけ出そうとする人なんか私は嫌いだ。


「ちょっと遠くて時間もなくて
お見舞いに行くことはできそうもないから
手紙を書いたよ。持ってってもらっていい?」
・・・だったら喜んで持っていくよ。


なんで「 お見舞い=金 」なんだ。
「私だったら金だな、金」と思うんだろうか。
悲しいよなぁ、そういう発想。


もしこれを私だけが頼まれたなら
完全にお断りしてるところだけど
一緒に行く人たちが立派な大人なので
うまい具合に調整中。


まあしょうがないんだろうな。
そう思うけどどうしても本人達に
「 それ全然違うだろ 」って言いたくなる私です。

2005年9月5日(月) -あれ?

さっきまでスローダンスを見ていた。
わかりやすいかわいいドラマだ。


深津絵里が出ていて
あっちでもこっちでも強がっちゃう女の子で
一生懸命で真っ直ぐで猪突猛進な女の子で。
かわいいくていじらしい女の子で。


ああいう子を抱きしめてしまう
男の子の気持ちが痛いほどよくわかる。


あれ?
男の子の気持ちの方?



あれー?(心配)

2005年9月17日(土) -はなちゃん

友達と一緒にスポーツクラブに行くと
インストラクターの女の子(はなちゃん)は
よく私の友達に話しかけに寄ってくる。

話しかけるというよりは私の友達に
「ちょっかいを出す」ためにやってくる。
「あ〜、今日はコンバットに出るために来たんだー」
「もちろん出るんだよね?」


・・・とか言いながら。
いつも絶対に出ないクラスだからありえないんだよ。
なのにそういいながらからかいにくる。


でも私ひとりのときは決してそんなことを言わない。
「あれー?今日友達は?」とかいうだけで。
だから昨日、案の定友達のもとによってきたはなちゃんに


「ねぇ、はなちゃんっていじめっ子系?」って聞いてみた。


そしたらまるで大切な告白をするみたいに
「こういう人(私の友達)がいるといじめっ子になるけど
家ではねぇ、あのねぇ、おとなしいっていうかねー」


「ひきこもり系?」


「・・っていうか寂しがりやかも」・・と。


私の友達は他人を拒絶する空気を持たない女だ。
いつも「だってはなちゃんが待ってるかもしれないし」とか
言いながら、はなちゃんの担当する
クラスに参加するような女だ。
(私は出たいときに出たいやつしか出ない)


なるほど。
はなちゃんはそのことを知ってるんだな。
私にはそういう暖かさがない。
「待ってるかもしれない」なんて思わない。
でも私は私なりに、はなちゃんのことを好きなんだよ。
プロだし、ボクシングをやっても、太極拳をやっても
うっとりするほどカッコイイし。
うまく伝わらないんだろうけど 笑


まあ確かに「いじめっ子系?」なんて聞かなくても
そんな釣り糸をたらすような質問をしなくても
私は彼女が「さびしがりや」なんだろうということを
知っていた。会員のみんなに「はなちゃん、はなちゃん」と
呼ばれて嬉しそうにしていることも。
強そうにみせたくて虚勢をはっていることも。


で、「そんなことしなくてもいいのになぁ」と
思っていたんだよな。ずっと。
「がんばり過ぎてて見ててしんどいなぁ」と。


きっとそういう私の持っているはなちゃんに対する
「負」の何かが伝わってしまうんだなとつくづく思った。
口に出さないのに伝わってしまう気持ち。


で、反対に口に出さないと伝わらない気持ち。
「はなちゃんが好きだよ。
でもそんなに片意地はる必要はないと思うよ。」


不思議なことに「好きだよ」だけは
ちゃんと口に出さないと、態度で示さないと
どうやら伝わりにくいんだな。


寂しがりや告白を聞いた日。
スタジオから引き上げながら
これからスタジオに向かうはなちゃんに
大きく手を上げて「がんばれー」と言ってみた。
満面の笑みで「うん」とうなずいた。
かわいかった。


「好き」は伝えなければ伝わらない。



伝わらなければ意味がない。
私はそう思う。

2005年9月19日(月) -白洲次郎

「 白洲次郎 」のような素敵な大人がたくさんいたら
ひょっとして今の若者は「大人になりたい」と
切望してくれるだろうか。
この人は本当に素敵だ。立ち姿が美しい。


美しさとか
強さとか
かっこよさとか
暖かさとか


醜さとか
卑屈さとか
強欲さとか
冷酷さとか


人間の内面は外見にきちんとにじみ出る。


しょうもない奴のことで怒っている友達に
「まあ、あの人ブサイクだから仕方ないよ」というと
「でた。Uちゃんのブサイク発言! 笑」とよく言われる。


ばかもの、私は本気だ。
しかも私が言ってるのは
内面からにじみ出るブサイクさのことです。


自分より立場の弱い人をいじめるな。
自分より上に立つやつとちゃんと戦え。
コソコソ寄り集まって影でコソコソ悪口いうな。
権力を使って部下を動かそうとするな。
だいたいそんなしょうもない権力に負けるな。


いつもそんなことばかりいって
「Uちゃん変わらないなぁ」と呆れられる私。
でも白洲次郎のことを書いた本を読んでいると
「まあいいや、呆れられても」と思ったりする。
もちろん私はこんな立派な人間ではないんだけどさ。


私は私なりのプリンシプルを持って生きていくのだ。


そしてばあさんになるのだ。
粋に 頑固に。


白洲次郎 占領を背負った男

Akiary v.0.51