2007年5月3日(木) -病院で

お見舞いに行った病院に
自由に読んでいい本のコーナーがあった。
病気についての本や、健康についての本
マンガや、推理小説。
折れそうな気持ちをグっと堪えて
本棚の本を上から順に眺める。
「ああ、この本読んだことがある」とか
「これは読んだことないな」とか
「あー、あの本があればいいのに」とか思いながら。


もう一度本棚にぼんやり目をもどして驚く。
本棚の下のほうに奇跡のように
「風の歌を聴け」がぽつんと置いてある。
本を手に取る。パラパラめくって安心する。


奇跡は起こる。きっと起こると思う。

2007年5月7日(月) -秘密



嘘をつくわけじゃなくて
「言わない」でいることがある。


言葉にしようとすると
すっと消えてしまって
それが秘密になってしまうのだ。



伝えたいことはいつだって
言おうとして息を吸い込んだとたんに消えてしまう。
理解したいと思うことは
目を凝らせば凝らすほど
ぼんやりぼやけて見えなくなる。



明日電話するよ。

2007年5月13日(日) -Sony、音楽携帯、最後にGRAPEVINE

SONYはカッコイイ。


・・・という神話は崩れてしまって
我が家で買った株も半分の値段になってしまって
残念無念な今日この頃。


それでも私はどうしてもSONYのものを買ってしまう。
パソコンはVAIOだし、携帯を強制的にドコモに変えられたときも
手に取った携帯電話はソニーのSO903i。


で、そんなSONYの携帯電話に
今、音楽を入れようとしている。
私の買ったSO903iという携帯は
音楽を聴くために便利にできている携帯らしいし。


せいくん「英語の勉強に使う」という
もっともらしい理由でi-podをとられてしまったので
仕方なく携帯に音楽を転送し始めたのだ。


※ちなみに私は我が家のi-podを
U-pod(うーぽっど)と呼んでいる。
まあ、それはどうでもいいけど。


すごい楽しい。
音楽をダウンロードして
パソコンにEdyを読み込むリーダーがついてるから
携帯のEdyで「ぴっ」と支払いをして。


知り合いの若者たちがGRAPEVINEという人達のことを
話しているのを思い出してちょっと聴いてみたりして。
このちょっと聴いてみたりして・・・が
できるのがいいよね。


で、私としては「Blue Back」という歌と「スロウ」という
歌がいいんじゃないかと思って
とりあえずダウンロード。
500円玉ひとつで2つも歌が買えちゃう。
しかも簡単に。素晴らしい。


遠回りして 長電話して
オレだってそう実はつらいのだ。


いいじゃない、GRAPEVINE。

2007年5月17日(木) -何度でも

ドリカムの「何度でも」という歌が好きだ。
私は勝気な吉田美和ちゃんが好きで
彼女が熱く歌っている歌が好きだ。


あきらめるのはきらいだ。
でもそうやって戦っている途中
やっぱりダメかもと思うこともあるし
何をしてもうまくいかないこともある。
転んだままでぼんやりすることもある。


でも少し休んだらまた立ち上がる。
ひざについた土を払って
ひじについた傷の深さを確認する。
顔を上げて、目をしっかり開けて
また一歩。



何度でも。何度でも。

2007年5月22日(火) -ゆっくりいこう。

久しぶりにタバコを吸った。


火をつける前の匂い。
火をつけた瞬間の匂い。
恐ろしく懐かしい。


あの頃、小さなことで悩んでいたり
「明日なんて来なくていい」なんて思ってみたり
「シアワセになりたいなあ」なんて
超漠然とした夢を描きつつ
夜明けの空を見上げて煙を吐き出していた。



彼は相変わらず色っぽい存在で
私は本当に彼が好きだなぁとつくづく思う。
毒には不思議な魅力がある。


会社の人と飲んでいたというのに
タバコのテイストは私をずいぶん遠くに
ワープさせてしまった。
タバコの煙をぼんやり眺めて
頭の中でハミングしながら思い出す。
きれいな夜明け前の空を。
崩れ落ちそうな脆い空を。

2007年5月31日(木) -終わりよければ


たぶん何か理由があって出会ったんだろう。
地球上にすごい人数の人がいて
その中で出会って言葉を交わす人なんて
きっと本当にごく一握りの人達だ。


好きではない。
これから一生会うことがなくてもきっと平気だ。
でも送別会には気持ちよく出席しようと思う。
そうは思わない人達もいる、そのことに驚く。


終わりがよければ気持ちいいじゃない?
「好きじゃなかった。でももう会うこともないんだねぇ」
「さようなら、元気でね」



それでいいじゃない?

Akiary v.0.51